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↓つづき
なぜ日本の教育がうまくいかないのか。
教育の仕組みや予算、マンパワーに問題があるのか?
カリキュラムの工夫や個別に対応する柔軟性がないからなのか?
社会の変化が早すぎてついていけてないのか?
教育現場の環境が悪いのか?
入試のシステムが悪いのか?
日教組が悪いのか?
などなど…
考えれば考えるほど、もうお手上げ状態に思えてきますが…
安心してください。木を見て森も見れば解決します!
木を見て森も見たら、◯◯◯◯◯だった
上述の問題点と解決策はまさに「木を見て森を見ず」のお手本のようなパターンです。
広大な森の中で大量の木や枝葉を見て議論するならば途方に暮れるばかりでしょう。
では、森とは何なのか?
森とは日本全国の主な教育を統括している文部科学省です。
1つの役所で2千万人の教育を管理するということ
わかりやすく言えば、文科省が導き出した理想の教育を文科省が全国で進めているのが今の日本の教育です。
幼稚園から大学までのすべての生徒は約2,000万人です。私立や各学校によってある程度の独自性はあるとはいえ、文科省はこの2,000万人を対象に指導し、上述の問題にも日々取り組んでいるのでしょう。
しかし、上述の問題点は全て役所によって統制された教育が原因であると考えれば、問題点と解決方法がスッキリ明確に見えてきます。
そう、森が見えるのです。
日本の教育の問題は「役所による統制教育」
文科省とういう大きなお役所で、毎日大勢の公務員が一生懸命上記の問題に取り組んでいるかもしれません。
それ自体は良いのですが、問題はそれがほぼ日本全体の教育を対象にしているということです。
教育が文科省によって一元的に統括されていることで下記の問題が考えられます。
問題点A:教育の多様性が無いので、
- 生徒の選択肢が無い(学校の学力が選択肢?)
- 教育のイノベーションが起こりにくい
- 学校の差別化が難しい(学力と部活だけ?)
- 様々な教育ニーズを満たせない
- 生徒の評価基準が学力テストにほぼ限定される(受験競争激化、没個性)
- 学習の目的が生徒の人生の目的と乖離する(試験競争が目的化)
全国一律に平等な教育を行うにはどうしても多様性が犠牲になります。巨大とはいえ、一つの役所であらゆるニーズに対応して教育を管理するのは不可能だからです。
多様性がなくなると一つの評価基準に集中するので、その価値基準(学力テスト)の競争が激化し、社会の価値観もこれに追従します。本来は生徒が人生をより良く生きるための教育のはずですが、教育の多様性の欠如が受験競争を生み出した主な原因だと考えられます。
問題点B:教育システムが高度にマニュアル化されているので、
- 個別への対応が難しい
- 均一化により地域や学校の自律性や専門性が制約される
- 全国一律のシステムであらゆることに対応をするので教育現場が複雑化する
- 突発的な事象に即座に対応できない
- 新しいことは簡単にできない
文科省が一元的に教育行政を管理する以上、あらゆることを想定した教育システムとそのマニュアルが必要不可欠です。全国一律で幼稚園から大学までカバーする文科省の行政システムは日々複雑化し、そのマニュアルもどんどん現実社会から離れた学校行政独自の世界になっていきます。
問題点C:文科省に近いほど権限が強いので、
- 個々の生徒(保護者)の権限は無いに等しい
- 学校と生徒(保護者)の自由度が低い
ちょっと意地悪い例え方をすると、今の教育システムは頂点に文科省があるピラミッド型です。文科省の下に教育委員会などを経て学校などの教育現場があり、ここまでが教える側の組織となります。
その下に生徒や保護者が位置しているので、生徒や保護者が学校や教育システムに意見する権限は極めて低いといえます。
ChatGPTが出した問題点は「役所による統制教育」の弊害で説明できる?
では上述の問題点を例にして、それらの弊害が統制教育によるものなのかを簡単に検証してみましょう。
- 問題点:過度な詰め込み教育
原因:A5.生徒の評価基準が学力テストにほぼ限定される(受験競争激化)(他にA6など) - 問題点:個別の能力や適性の無視
原因:A6.学習の目的が生徒の人生の目的と乖離する(試験結果が目的化)(他にA4、B1など) - 問題点:厳しい学力競争とストレス
原因:A5.生徒の評価基準が学力テストにほぼ限定される(受験競争激化、没個性)(他にA6など) - 問題点:創造性や自己表現の欠如
原因:B2.均一化により地域や学校の自律性や専門性が制約される(他ABC全般的に) - 問題点:社会人基礎力の不足
原因:B2.均一化により地域や学校の自律性や専門性が制約される(他ABC全般的に) - 問題点:教育格差
原因:日本の教育というよりも家庭の経済格差の問題だが、受験競争が緩和すれば現状の教育格差も薄れると考えられる(A5など) - 問題点:入試中心の教育
原因:A5.生徒の評価基準が学力テストにほぼ限定される(受験競争激化)(他にA6など) - 問題点:教師の質と教育方法の多様性の欠如
原因:A4.様々な教育ニーズを満たせない(他ABC全般的に) - 問題点:外国語教育の課題
原因:A6.学習の目的が生徒の人生の目的と乖離する(試験競争が目的化)(他ABC全般的に) - 問題点:授業の一方的な伝達
原因:B1.個別への対応が難しい(他ABC全般的に) - 問題点:学校と現実の乖離
原因:B2.均一化により地域や学校の自律性や専門性が制約される(他ABC全般的に) - 問題点:学校におけるいじめ問題
原因:A6.学習の目的が生徒の人生の目的と乖離する(試験競争が目的化)(他ABC全般的に) - 問題点:学校と社会の連携不足
原因:B2.均一化により地域や学校の自律性や専門性が制約される(他ABC全般的に)
ざっくりまとめてみましたが、どうすれば良いかを比べるものがないので少々わかりにくいかもしれませんが、問題点のほとんどが役所による統制教育の弊害ではないかと考えられます。
次回はいよいよ日本の教育を改善する方法を紹介します。
↓つづく
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